扶養家族税額控除 child tax credit 2021年の特別ルール

  I.            2021年の特別ルール

A.   扶養家族税額控除

2021年3月に施工されたAmerican Rescue Planで、2021年の扶養家族控除 Child Tax Credit (CTCとします）に特例が設けられ、子供一人につき最大$3,600の税額控除がとれるようになりました。

詳細は以下の通りです：

• 6歳未満の子供一人につき最大$3,600
• 6歳から17歳の子供一人につき最大$3,000　（通常のルールでは、17歳は含まれていませんでした）

いずれも年度末（2021年12月31日時点）での年齢によります。また、アメリカで一緒に少なくとも半年以上住んでいなければいけません。

通常のルールでは、CTCは　non-refundable creditですが、2021年については、CTCはrefundable creditとして取り扱われますので、税金の還付につながることもあり得ます。

B.   扶養家族税額控除支払手当

更にはChild Tax Credit Payment（CTCPとします）という新たな制度が設けられました。CTCは税額控除なので、基本的に翌年度の申告をして税額から控除額を差し引くシステムですが、CTCPは申告を待たずに2021年度中に政府から控除に値する額を手当てとして支払われるシステムです。これもコロナ禍で特別にAmerican Rescue Planによって設けられたシステムです。

 

CTCPは子供一人につき最大$300の手当てが月々支払われる制度です。詳しくは以下の通り：

• 5歳以下の子供一人につき毎月最大$300の支払い手当
• 6歳から17歳の子供一人につき毎月最大$250の支払い手当

2021年の半ばから支払い手当てが始まる見込みですが、具体的な時期はまだ発表されていません。また、この支払い手当ては1年（12か月）続く見込みなので、2021年と2022年、年をまたいで手当てが支払われることになりますが、2022年分は実際に手当てが支払われるのか、または所得税の申告の際に通常のCTCへの追加税額控除として取り扱われるか、等の具体的な取り扱いは2021年4月初旬現在では発表されていません。

 

実際に受けられるCTC及びCTCPは納税者の総所得 (Adjusted Gross Income or AGI)が影響してきます：

• Single filers: $75,000
• Head of household: $112,500
• Married and filing jointly: $150,000

上記の金額以下のAGIの納税者については最大金額の控除が認められていますが、上記の金額を超えると税額控除の金額がphase outされてしまいます。

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