個人所得税の申告書・申告方法

I. 申告書の種類

アメリカで個人所得税を申告する場合、以下の申告書を用います。
  • 米国居住者 ⇨Form 1040
  • 米国非居住者⇨ Form 1040NR
  • 米国非居住者で、一定の要件を満たす場合⇨1040NR-EZ(簡要版)を使用することも可能
    • 一定の要件の一例:
      • 課税所得が$100,000未満であること(2018年の場合)
      • 扶養家族がいない
      •  税額控除がないこと、等
尚、2018年度からForm 1040-EZはなくなったのでご注意ください。

Form 1040NR-EZは2018年度から新しく導入された非居住者向けの簡要申告書です。


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II. 申告書の提出期限


翌年の4月15日までに納税&申告する必要があります。

但し、15日が週末・祝日に当たる場合、次の平日までとなります。

申告の延長は、Form 4868を4月15日までにIRSに提出すれば6ヶ月の延長が原則認められます(10月15日まで)。但し、納税の延長は認められないため、必ず4月15日までに納税を収めておくことが重要です。

サラリーマンは給料から源泉徴収されているはずなので、税金が還付 (refund) される場合は特に4月15日までに納税する必要はありません。


III. 確定申告の方法

申告書をするには、主に以下の方法があります。

① 自分でフォームをIRSのウェブサイトからダウンロードして、記入し提出

② タックスソフトウェアを購入し(CDでもインターネットダウンロードでも可)ソフトウェアに自分の情報を入力し提出

③ 税理士、専門家に依頼する

1040EZ,1040NR-EZ の簡要バージョンを使用できる場合、比較的簡単なフォームなので、①の自分で記入して提出することもできるかと思います。

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個人的には、②もしくは③がお勧めです。
2017年度末の税制改正で大幅に税制が変わりましたが、アメリカの税制は複雑で 控除できる費用など、色々とアドバイスをもらえるのが②と③の利点です。

②のソフトウェアとして有名なのが Turbo Tax, H&R Block, TaxActなどが挙げられます。Turbo Taxについては、コストコやアマゾン、ウォールマート等でも売っていて簡単に手に入ります。

②の大まかな流れとしては、

ソフトウェアをパソコンにインストール



個人情報を入力し、該当箇所について(給与所得の有無、医療費の有無、固定資産所有の有無、など)質問に答えていく



最終的に申告書に自分で答えた内容の情報が記入されて申告書が完成する



そこから、電子申告 (e-file)もしくは印刷して送付(確定申告する)
近年では、納税・申告の方法を電子納税、電子申告の義務付けを強化している傾向にありますが、個人所得税は2019年現在まだ電子納税・電子申告は義務化していないため、郵送でもOKです。




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