2020年 個人所得税申告 Form 1040の留意点
2020年のForm 1040(アメリカの個人所得税申告)の変更点ー寄付金
2020年はコロナ禍で色々と変化があった年だとは思いますが、米国の税金もそのうちのひとつで以下の変更点に留意が必要です。
個人所得税を計算する上で standard deductionとitemized deductionの2つの控除から選ぶということはこちらの記事で説明していますが、2020年については、どちらのdeduction方式でも (つまり、standard deductionをとっている人でも)寄付金 charitable contributionについては $300までの控除が認められています。これは2020年だけに限られた税制なので注意が必要です。
但し、寄付先がIRSに認められた組織・団体であることが前提です。基本的に該当する組織団体は自分のホームページに501(c)(3)組織であることを公表しています。
Itemized deduction(項目別控除)をとっている納税者は、課税所得の全額まで寄付金額控除をとれます。これも2020年度のみに許された特別控除ルールです。
例えば$30,000の課税所得があった場合で$30,000の寄付をしている場合、課税所得が$0 ($30,000 課税所得 - $30,000の寄付金額控除)になります。結果的に税金が$0になるという計算です。また、$50,000以上の寄付をした場合、2021年度へ寄付金額控除を繰越できますが、繰越した寄付金は課税所得の60%までの金額しか控除できない制限があります。
最後に2020年に適用される基礎控除額 standard deductionを掲載しておきます:
2020年度の基礎控除金額 | ||
Filing status… | 12月31日時点での年齢 | 基礎控除額 |
Single 又は Married Filing Separately | 65歳未満 | $12,400 |
Single 又は Married Filing Separately | 65歳以上 | $14,050 |
Married Filing Jointly | 65歳未満 | $24,800 |
Married Filing Jointly | 片方が65歳以上 | $26,100 |
Married Filing Jointly | 両方が65歳以上 | $27,400 |
Head of Household | 65歳未満 | $18,650 |
Head of Household | 65歳以上 | $19,950 |
Qualifying widow(er) | 65歳未満 | $24,800 |
Qualifying widow(er) | 65歳以上 | $26,100 |
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